認可地縁団体の認可申請という
レア業務を2件も取りかかっている
名古屋の特定行政書士,澤田です。
いやぁ,続くもんですね,レア。
認可地縁団体ってなに?
という感じかもしれませんが,
意外と身近にあるかもしれません。
すごーーく,大雑把にいいますと,
町内会を法人化する,
これが,認可地縁団体の手続です。
というのも,
町内会で集会場とか
もっていたりするんです。
任意団体の状態の町内会,
法律屋的には権利能力なき社団の場合,
町内会の名前で,所有権の登記ができない。
じゃ,どうするの?というと,
総代さん(代表者)の名義だったり,
役員さんのみなさんの名前で登記,
なーんてことが,あります。
が,これって,ちょっと問題です。
相続が起きると,
相続財産に間違って混入する
引越しが起きたときに,
名義変更を忘れる
なんていうことがおきます。
で,これが結構あって,
二世代とか三世代前の総代さん
の名義のままになっている土地・建物
村人全員でもったままになっている
土地・建物
というものが,
田舎に行けばいくほどあります。
こういう状態で放置されていると,
あとあと,なにかしようとしたときに
手続が進められない・・・。
ということになりがち。
なので,早めに法人格がある
認可地縁団体に移行,
という話になってきます。
ただ,この認可地縁団体,
そもそもの地縁が薄い都市部では
なかなか難しいのも問題。
僕が住んでいるところは
ド田舎なので,スムーズに
認可地縁団体になれましたが,
都市部では大変。
まず,その町内に誰が住んでいるか,
把握することが困難な地域も。
で,さらに,
実際の活動が????に
なってしまっていることも…。
こういった場合には,
認可地縁団体以外の方法も
探っておく必要があると考えます。
例えば,非営利型一般社団法人。
非営利型一般社団法人であれば,
ゆるやかな手法で法人格が取得でき,
税制面でもある程度,認可地縁団体に近づけます。
あとは,思いっきり稼げる手段が
あるのであれば,
例えば,会議室収入が見込める,
というような場合には,
町内会の株式会社化
なんていうのも面白いと思います。
取得条項付き完全無議決権優先株式
を発行して・・・なんて,
ちょっと難しい感じにはなってしまいますが。
いずれの場合でも,また,
法人格を取得しなくても,
町内会はしっかりと稼いで欲しい
と僕は思っています。
で,稼いだお金は,
地域のために使う。
清掃につかってもいいし,
防犯につかってもいい。
地域のためにつかう,
そのために,しっかり稼ぐ。
僕が住んでいるところは,
入会権(いりあいけん)の一種である
入山権を売っています。
秋に山に入る権利です。
・・・結構,マツタケが取れるらしい。
これらの収入をもとに,
祭りをやったり,清掃やったり,
地域の活動を行っています。
町内会,いざ,というときに,
非常に役に立つ組織です。
地域みんなで支えていく,
そのために,しっかり稼いで,
しっかりとした体制を整えたいな。
そんなことを思う,
澤田でした。